INTERVIEW 01
修理スタッフから開発へ。US本社と対峙し、日本のモノ作りを貫く。
プロダクトマネジメント/石野翔太郎
Chapter 01
私はもともと脚本家を目指して活動しており、20代後半まではいわゆるフリーターでした。将来への焦りから「手に職をつけたい」と門を叩いたのが、キャロウェイの倉庫でのクラブ修理部門。契約社員からのスタートでした。当時は、まさか自分が世界的な新製品の開発最前線に立つことになるとは、夢にも思っていませんでした。
しかし、日々クラブの修理や工場の生産管理業務を通じて「モノ作り」のリアルな現場と奥深さに触れるうち、次第に「もっとビジネスの根幹、製品が生み出される上流工程に関わりたい」という強い欲求が芽生えていきました。キャロウェイは、過去の経歴や肩書きではなく、そこに情熱と実力があれば、誰にでも平等にチャンスを与えてくれる会社です。その懐の深さと、挑戦を歓迎するカルチャーがあったからこそ、全くの未経験からここまでキャリアを切り拓くことができたのだと心から実感しています。
Chapter 02
現在は、US本社が開発した製品を日本市場向けにローカライズする業務や、日本独自のニーズに合わせた企画開発を担当しています。特に印象に残っているのは「ジラフビーム」というパターの開発プロジェクトです。
日本独特のマーケットトレンドやゴルファーの好みを分析し、「ロングネック形状」×「キリンをモチーフにしたデザイン」を提案しましたが、当初US本社からはやや嘲笑されたような反応でした。しかし、デザインやヘッドカラーの選定が進んでいくうちに、社内での評価が高まり、ついには承認を得るところまでたどり着くことができました。発売後に市場で大きな反響を得たときの達成感は非常に喜ばしいものでした。時差のあるUSとの会議や英語でのタフな交渉は日常茶飯事ですが、自分の企画が形になり、世界中のゴルファーのスコアに貢献できる喜びは、何物にも代えがたいものです。
Chapter 03
今後の目標は、「魅力的な製品を作る開発者」という枠を超え、予算管理や利益構造など、ビジネスとしての数字をより深く、シビアにマネジメントできる存在になることです。
昨今の急激な為替変動や原材料費の高騰など、グローバルビジネスを取り巻く環境は年々厳しさを増しています。その荒波の中で、コストと品質のバランスを極限まで追求し、いかに会社として健全な利益を生み出すか。単なるモノ作りだけでなく、経営的な視点を持って事業全体をリードしていくことが私の新たな挑戦です。かつて急なトラブル対応でチームの矢面に立った際、必死で状況を打開した経験が、今では揺るぎない自信になっています。変化を恐れず、困難な状況さえも楽しみながら、一緒に次の革新を生み出していけるような熱い想いを持った方と働きたいですね。
時差を利用し、US本社のR&Dチームとテレカンファレンス。最新情報の収集や日本市場からのリクエストなど、英語での議論を行います。
USから届いた日本モデルのサンプルを確認。ヘッド形状、デザイン、スペック等を計測・データ化し、過去モデルとの比較検証に集中します。
ブランドコミュニケーションチームに対し、新製品の特徴やターゲットを説明(ブリーフィング)。広告戦略の方向性を技術視点でサポートします。
フィッティングベイにて、プロトタイプの実打テストを実施。計測データをもとに性能をシビアにチェックし、次期開発へフィードバックします。
社内勉強会や展示会用のプレゼン資料を作成。日によってはメディア取材の対応や、契約選手からの用具要望ヒアリングなども行います。
翌日のUSチームへの確認事項をまとめ、退勤します。